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今年一番のメガトンパンチは、もしかしたら自分が思ってる以上に強烈で、強力なものだったのかもしれない。
それは、やっぱり音楽で、ロックで、
でも作る、表現する側の受け取りではなく、もっと心や生活、素の自分が喜んだものだった。
ハイスタの健さんのインタビュー記事読んで思った。
「もう諦めて生きるのホントやめたい」
最初は10代の自分が喜んでるんだと思ってた。
今年の秋、突如リリースされたHi-STANDARDの新譜。
ハイスタも解散、再結成があったり、年月の長さや年齢、現代のネット主流な時代の中で、いきなり出しちゃうとか、告知無しのリリースは昔もあったが、なんか重みや理由が違う。
私は濃厚な10代にハイスタを体感した世代なのだが、周りの疲れたヤツ、落ち着いたヤツらもキラキラしながらハイスタの新譜話してた。懐かしいヤツが連絡してきた。
私もテンションあがったし、1曲目の「TOUCH YOU」イントロから鳥肌立てた。速攻ギターを手に取り繋いで追っかけた。
10代かよ(笑)
この初期衝動感、バチッとスパークする感覚は覚えていたんだ。10代の頃、難しく考えず単純に好きだった感覚とか、
この感覚をまた味わうことが自分で出来た喜び、素直な喜び。昔の自分に戻れる感じ。昔の自分が笑ってくれた感じ。
みんなそうだと思う。それが体や心の中で喜んでるだけだと思ってた。
だけど、そこにはちゃんと今があって。
そんな昔の自分はすぐにでもまた寝てしまうと思ってたのに、なんか違う。
多分、『ANOTHER STARTING LINE』の歌詞が何度聴いても泣けるぐらい優しいからだ。
ハイスタのメンバー自身のことでもあるし、ハイスタがキッズたちに向けてくれた言葉かもしれない。でも、あんまそういうのは考えない方がいい・・・んだけど突き刺さって取れねェ。
現実はキビシイよ。みんなそれぞれ生活があるよ。10代の頃より不安が多いし、ビビるし、動けないし、自分自身を責めるし。
それを踏まえたところで、この歌の前じゃ、その言い訳を自分にする気は失せるんだな。
「?」が付く。「そうじゃないんじゃない?」って
この歳なって、歌で泣くとか、気持ちが揺さぶられるとか・・・
喜んでるのは10代の自分だけど、揺れてるのは確実に40手前の自分だ。
あー、もう諦めて生きるとかやめるわ。
リリースされてCDを買ってからというものヘビロテしているハイスタの新譜。
2ヶ月経って、健さんのインタビュー記事読んだ。
単刀直入に聞く。Hi-STANDARDは、なぜ2016年に新曲を出した?
記事の内容もグッときたけどそれ以上に、健さんのライダースに腰パン、舌出してギャルピース姿を見てやられた(笑)
「もうやめよう。諦めて生きるのやめよう。」
何故だかそう思った。あの健さんの笑顔見たら、なんか楽しい事ある気がして。
10代の時は「諦める」とか知らないからね。諦めても1つか2つ。
20代後半から10年ぐらいは人生まるごともう諦めてたからね。つまんなかったよ。
音楽活動再開して、そんなことないって思ったけど、仕事で疲れると「やっぱダメかな、終わりかな」とか思ってしまう。
でも、やめよう。
今さら、カスでクソな人生も変わらねェよ。今からじゃ遅い。
だったら
はぐれメタルを狩りに行けば問題ない。
とりあえず俺の行先はブラックからダーマだな。
アディオス!