バンド引退後記

あなたはバンド人生を終わらせる前に休みましたか?

投稿日:2018-04-07 更新日:

 

「あぁ、どうして私はあの時、辞める前に休むという選択をしなかったのだろう」

これはバンド人生をぶった切って完全に終わらせた「あの時」から15年近く立って

ふと、浮かんだ今の言葉。

 

そして今ここに記すのは、どこかに迷えるバンドマンがいたとして、この「If」が魚の小骨のように喉に引っかかれば、「負け犬」だの「成し得なかった者」などという無駄な重りを背負わずにこの先人生の選択ができる気がするので、置いておく。

 

昔と今が同じ状況かもしれないのに。

当方元バンドマン、バンやろ育ち。しれっと音楽活動をネットで再開して「そこまでは現実無理かもなぁ」と思ってたライヴ活動まで再開した。

しかし、正直煮詰まっておる。

 

ソロという活動形態、バンドへの未練、ネットでの活動、楽曲制作、ミックス・・・

やることが多すぎて、本来の自分のやりたいことっていうのがビシッと定まってない状態に陥った。

 

「この状態でやり続けると完全に行き詰まるな」

 

この2週間特に憂鬱になるほど蜘蛛の巣のようにモヤモヤがまとわりついている。ネットで活動してると少し止まるだけでかなりのロスに感じるから「休む」なんてワードも吐きづらい。

あ、一応言っとくけど出戻りなんで、ロックを辞める気は毛頭ない。毛根尽きても辞める気がしねぇ。

 

・・・

なんで、昔「引退」って選択した?

 

なんで休まなかった?それまでずーっと年中無休にバンド脳だ。

なぜ休ませなかった。

 

15年後は「休む」って発想があるのに、なぜ25歳は法律も規則もない、いい加減よねロックの世界でなぜ「辞める」選択をした?

何?あぁロックだから?気合いだから?ファイナルアンサーの「引退」しか選択しないの?

 

休めよ!バンドマン!

 

昔バンドマンには「25歳」という壁があってだな。

今の10代、20代にはないかもしれないが

「バンドは25歳までに目が出なかったら辞める」という流れがあった。

 

なんで25歳なのか?

昔は結婚適齢期は25歳あたりだったな。バンドに限らず。その言葉は子供の頃にも入ってくるし、親、世間自体がそういう目で見る。

実際に定職につくこと、結婚も意識したら身の振りを考えないといけない。周りも就職、結婚しだした。暖かく見守ってた親だって本音は心配だ。

ロック以外の友達とは話が合わなくなってくる。

 

身近でなくとも、ロッキンオンジャパンなどでミュージシャンもよく語っていた

「25歳でダメだったら田舎帰る」

25歳超えてるのにまだまだメジャー目指してるぜ!っていうのもかっこ悪いみたいなのもあったのだろうか・・・

つまりは「25歳までにダメなら辞める」というのが崖として設定されていたのだ。

 

まぁこの流れのを利用すると周りも納得の言い訳となるのもあって25歳で引退する人が多かったのだろうな。

 

本当に辞めていいんだな?

生活だけじゃない。実際にバンド自体にも問題が出てくる。

 

音楽の方向性の違い、考えの違い、メンバーと性格マジ合わない。バンドを辞めたところで空いてる他のプレイヤーは学生時代より数が減っている。

せっかくついたファンが離れる前に早めに次のバンドを動かしておきたい。曲作りにしてもスランプや行き詰まり、限界を感じることもあるだろう。

 

理由はいくらでも並べてもらっていい。そこで「辞めるしかない・・・」という選択しかない気がするとこまで落ちていい。

 

私の場合上記の理由に加えて

「今まで音楽しかやってないけどもしかしたら他の才能が実はあるかもしれないし、知らない世界あるかもしれない。一度きりの人生音楽だけで終わるの勿体無い」

 

やーめたっ!

 

の前に

 

休みやがれバンドマン!

 

精神と時の部屋なら行きたくね?

これは一人で活動するようになったから気づけたんだと思う。バンド時代は「休む」ってコマンド持ってなかった。

 

当時陥った悩みと今の悩み似てる部分がある。だからこのまま続けると昔と同じことになるような気がしてしまう。

2度と同じ過ちを繰り返さないためにはどうするべきかと考えた時に圧倒的に違うのが「休む」という考えを持てたこと。

 

もう昔みたいにガンガン活動してる訳でもないのだから、好きにやればいいのに、昔の後遺症なのかまだ自由にやれてないな。

 

休むことには勇気がいると思う。吐きたくなるぐらい気持ち悪くなる。

ただ投げやりに諦めて辞めないで欲しい。そこだけ「潔さ」を涙こらえて貫き通しても周りには知ったこっちゃない話。

何年後かにコピーバンドから初めてもいいんだから。

 

でも無理して引きちぎって辞めると、復活するまでの間に性格歪むよ。

どうせ引退するなら「休んで辞める」も「辞める」もたどり着く場所は同じだし。

 

もし今も私の時代の崖が残っていて、悩んでるバンドマンがいるのなら、

 

あなたの時代はもうとっくに変わってる。

崖があるなら埋め立てておいて。

休んでる間に。

 

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マユ

マユ

元バンドマンが10年のブランクを経て音楽活動をネットで再開し、DTMで楽曲制作したり、音楽ブログ運営してます。

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