私の中で法則がありまして、
「解散するバンドのラストシングルは最高」
こちとら解散に悲しみを抱いてるというのに、最後にすげーいいの持って来やがる。
「前からやれよ!」「まだ出来るじゃん!」「終わるなよぉぉ」という悲しみ。
その悲しみは終わりだからこそ感じられるもの。
終わりだから割り切ってやれるからいいもの作れるのだろうか?
まぁ、「あの悲しみはなんだったの?」とばかりに再結成してますけどね!
というわけで私が好きなラストシングル集めました。(当方アラフォー、バンやろ世代)
ラスト感マジハンパねぇラストシングル
「最後だと言わないでぇぇぇ!行かないでぇぇぇ!」感満載な歌詞。もうこれで会えなくなります。切なさで苦しくなる歌。終わりをこれでもかと叩きつける。さよならな歌。
すばらしい日々/UNICORN
イントロのギターが切なくて泣ける。当時リリースされた瞬間「ユニコーン終わりだああああ!!!」とものすごいザワついた。(リリース前ドラムの川西さん脱退というフラグもあり)歌詞も「脱退した川西さんのことを歌ったのではないか?」と言われている。残されたユニコーンファンにも歌詞がダブりすぎて泣ける。MVも最後それぞれに歩いていくのが「もうバンド終わるんだ」感満載。
最後の曲はアレンジもシンプルで、サビのコード進行がすばらしい。
LOVE SONG /LUNA SEA
LUNA SEA は「解散」ではなく「終幕」
歌詞がファンに向けてのものと取れる内容。曲のテンポに「止まらない。前向き」感があって、コード進行は悲しい歌のものではない。RYUICHIがAメロでは優しく、サビで畳み掛けるように激しく歌うのがステキ。コーラスがエンドロール演出してるようで、ゆっくりフェードアウトしていくのが切ない。
おいぃぃ!まだやれるだろぉぉぉ!!!!(怒)
最後の最後にホームラン打っちゃうようなやつ。これを残して去るなんてズルい。
プライマル。/ THE YELLOW MONKEY
当時「活動休止」と言ってはいたが「解散」だ。ここに至るまでの1年ぐらいライヴも曲もチグハグしてたイエモンが、最後にシンプルで、ものっそカッコイイロケンロール鳴らした。当時「これをやればいいんだヨォォォ」と仲間と文句言っていた(笑)最後だから出来たのだろうという曲。
ラストシングルだけど、ライヴでやることなく終わった曲。
イエモンのラストソングなら「プライマル。」の前にリリースした「BRILLIANT WORLD」の方が終わりっぽい。
「終わり」があることを知っていたさ・・・(寂しいけどな!)
「解散」って言葉が常にチラついていたバンド。そんなバンドはラストシングルも激しくて「らしさ」満載で駆け抜けて去っていく。(でもラストソングは残してくれる)
ラストソングがラストライヴで完結する。
Electric Circus / Thee Michelle Gun Elephant
もう、ミッシェルらしさが全て詰まった曲。最後にふさわしい曲。私が選ぶ「バンドのラストソングNo,1」
当時も最高だと思っていたが、ギターのアベフトシが亡くなった時、この歌の、ギターの重みがさらに増した。
元からありえないが、このバンドは2度と動かない。
Saturday night / BLANKEY JET CITY
解散発表後のラストシングルだが「最後」とか関係ない。いつもの先がなかっただけ。ブランキーは「最後に少し加速して走り去って行った」
再結成後にはラストシングルも昇華される
今回は特に私が好きな曲を取り上げたんですが、イエモンだけはなんかモヤモヤするんですわ。
再集結後のライヴ1曲目にラストソングをぶち込んできた!
「プライマル。」って言葉も「始まり」って意味ですからね、「終わりの歌が始まりの歌に変わった!」という偶然の、珍しい、調子いいというか(笑)私もですけど「プライマル。」聴けない人多かった見たいです。「終わりに最高なの持ってくるなど・・・認めたくないものだな」というシャアの駄々っ子状態でして。それが時を経たらしれっと聴けるんだからね。
再結成後はラストシングルの聴き心地もだいぶ変わります。
まだまだ、いろんなバンドのラストシングルがあるので今後取り上げて行きます。
アディオス!