AIVA.音楽生成AI,使い方

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音楽生成AI「AIVA」基本的な使い方やライセンスについて

画像や動画をAIで生成することができるようになりましたが、音楽もAIで作ることができます。

今回はAIVA(エイヴァ)という音楽生成AIについて紹介します。

私はPCで楽曲制作を長年してきましたが「編曲」という観点からも面白いツールだと感じました。

もちろん未経験者でもあっという間に曲を作れるシンプルな作りとなっていますので、

今回は、基本的な使い方やプラン、商用利用に関してわかりやすく画像付きで説明します。

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「AIVA」とは何か

AIVA(エイヴァ)AI(人工知能)作曲家として作られた音楽生成AIのことです。

ルクセンブルクのAIVA Technologiesが開発。

同社はAIVAで制作したNVIDIAのカンファレンスやボーダフォンのコマーシャル、ゲームの挿入歌などを発表。ドヴォルザークの未完の遺作のを、残り部分を作曲して話題になりました。

AIは学習していくものですが、AIVAでは楽譜をMIDIデータに変換し、システムにインプットさせたそうです。

ピアノ・ソロから交響曲の各パート、ロックやポップス、ジャズなど、30,000以上の楽譜を学習しています。

AIVAの利用料金

AIVAは無料でも利用できクレジット表記不要な有料プランあります。

AIVAを利用するにはアカウント登録が必要になります。

プラン月額年契約月額
フリー00
スタンダード15ユーロ11ユーロ(26%OFF)
プロ49ユーロ33ユーロ(33%OFF)
出典:AIVA公式サイト

1ユーロ160円とすると、スタンダードプランで月額約2400円、年間契約にすると月額約1700円となります。

学生や学校向けの料金プランもありますが、AIVAのお問い合わせフォームにて連絡する必要があります。月間15% OFF、年間30%の割引になります。

企業向けのプランもフォームから連絡することになります。

AIVAのプラン内容

AIVAでは、プランによってダウンロード数やライセンスの条件も変わります。

項目フリースタンダードプロ
著作権×××
クレジット表記必要不要不要
収益化×○(制限あり)○(制限なし)
再生時間3分5分5分30秒
ダウンロード数3回/月15回/月300回/月
出典:AIVA公式サイト

収益化に関しては無料プランでの収益化はできません。

「スタンダード」と「プロ」には制限のあり・なしがありますが、次の項目で説明します。

AIVAの商用利用について

AIVAの音源を使った収益化に関しては、「スタンダードプラン」と「プロプラン」で以下の違いがあります。

スタンダードプラン

以下のサービスでの利用のみ収益化ができます。

  • YouTube
  • Twitch
  • TikTok
  • Instagram

プロプラン

AIVAではプロプランにすると、著作権を所有することができ、収益化の制限がなくなります。

ただしこちらも注意したい点として

  • 個人として AIVA を使用
  • 年間収益が 30 万ドル未満
  • 従業員が 3 人未満の中小企業

という制限があります。

基準を超える場合は問い合わせが必要となります。

プロプランの場合、サブスクリプションの開始前およびサブスクリプション中に作成されたすべての作品の著作権を所有することになり、サブスクリプションをキャンセルする場合でも、キャンセル前に既に所有していた楽曲の著作権を保持することになります。

詳しくはAIVAのエンドユーザーライセンス規約については、「AIVAエンドユーザーライセンス契約」を読んで確認してください。

AIVAのダウンロードファイル形式

AIVAで楽曲をダウンロードする際のファイル形式は以下のものに対応しています。

  • MP3 Audio
  •  Orchestrated MIDI
  •  Reduced MIDI
  • 16bit & 48kHz uncompressed WAV file

WAVはプロプランのみダウンロードできます。

AIVAにアカウント登録する

ここからは実際にAIVAを利用するために、まずはアカウント登録を行う手順を説明します。

まず、AIVAの公式サイトを開きます。

AIVA, the AI Music Generation Assistant
AIVA, the AI Music Generation Assistant

AIVA, your AI music generation assistant

www.aiva.ai

AIVAtopage
出典:AIVA

「Create a free account」をクリックします。

AIVAloginpage
出典:AIVA

ログイン画面が開くので、新規登録の場合「Create an account」をクリックします。

アカウント作成はメールアドレスか、Googleアカウントで作成できます。

AIVAアカウント作成
出典:AIVA

EULAとプライバシーポリシーに同意する(クリックで内容を見ることができます)にチェックを入れ、「Create account」をクリックします。

登録は以上になります。

AIVAのメニュー

AIVAを開くとこのような画面になります。

AIVA_dashboard
出典:AIVA

画面左側にメニューがあり、アカウントに関する内容は左下にあります。

AIVA_menu
AIVA_account menu

次に主な各項目について説明します。

Radio

AIVA_radio
出典:AIVA

メニューにある「Radio」をクリックするとAIVAで作成した音源の視聴ができます。

プラン変更

登録時にはフリープランで登録されますが、有料プランを使いたい場合は、メニューにある「Blling」をクリックします。

AIVA_payment method
出典:AIVA

するとプラン内容が表示されるので、契約したいプランの「SELECT」をクリックします。

画面上の「PAYMENT METHOD」のタブをクリックすると、料金引き落としのためのカード情報の入力ができ、支払いにはPayPalも使用できます。

アップデート

メニューにある「Updates」を開くと、AIVAのアップデート情報が確認できます。

チュートリアル

メニューにある「Tutorials」をクリックすると、AIVAの使い方を学べます。

テキストと動画があり、英語となっています。

アプリのダウンロード

メニューにある「Download App」を開くと、AIVA公式ページが開き、デスクトップAppをMac,Windows,LINUXのいずれかでダウンロードできます。

AIVAの使い方

ここからはAIVAを使った作曲の手順を説明します。

まず画面上部にある「+Create」、メニューにある「Create Track」をクリックします。

AIVA_新規作成
出典:AIVA

Compositionの中から作成方法を選びます。

  • From a Style:スタイル
  • From a Chord progression:コード進行
  • step by step
  • From an Influence: インフルエンス

初めての場合は曲のスタイルから選ぶと良いでしょう。

AIVA_style
出典:AIVA

上記の画像はスタイルの選択画面です。

画面上部で作成方法を選択できるようになります。

曲のジャンルが表示され、再生アイコンをクリックするとジャンルのテイストを音で確認できます。

ジャンルにカーソルをあてると「Create」ボタンが表示されるので、選んだらクリックしてください。

今回はEDMを選んでみました。

次に、3つの設定を行います。

AIVA_create froma a style
出典:AIVA

Key Signature:曲のキーを選択

  • Auto:おまかせ
  • Any major/minor:メジャー(明るい)かマイナー(暗い)か
  • key:半音含めキーを選択できる

Duration:曲の長さ  

30秒単位で設定できます

Number of Compositions:生成数

曲の生成数を決めます

設定が終わったら「Create tracks」をクリックします。

すると生成が始まるので、完了するまでしばらく待ちます。

以下のように一覧で生成結果が表示されます。

AIVA_曲生成完了一覧
出典:AIVA

各曲ダウンロード前に視聴ができます。

タイトルはダブルクリックすることで変更可能です。

列の右にある「・・・」をクリックすると、詳細メニューが表示されます。

AIVA_曲詳細メニュー
出典:AIVA

ダウンロードやシェアや削除などメニューから選択できます。

Open in Editorで曲を編集する

メニューの中にある「Open in Editor」をクリックします。

AIVA エディター画面
出典:AIVA

すると曲を編集する画面が表示されます。

DTMやVOCALOIDなど使ったことがある方は、同じような編集画面(MIDI)に感じると思います。動画編集でもこのようにトラックごとに横スクロールで展開されていますね。

各トラックは楽器ごとに分かれており、トラックでの編集も可能です。

パーカッションをクリックして開いてみます。

AIVA エディター_パーカッション編集画面
出典:AIVA

スネアやキックの打ち込みも編集でき、エフェクトの設定もできるようになっています。

メロディーやコード伴奏もピアノの音階で編集できるようになっています。

その他にはテンポ変更、曲構成(イントロやA,Bなど)も編集できます。

編集内容は画面上部にセーブボタンがあるので、忘れずに保存しておきましょう。

まとめ

簡単に曲のジャンルから作成できるので、楽曲制作をしたことがない方でも気軽に手がつけられるシンプルな作りになっています。

しかし、編集に関してはDTM経験者でないと最初は難しく感じるかもしれません。

逆に言えば自分で作れる人でも、AIで作って終わりというものではなく、作りこめる余白も残してくれている。AI作曲家と言われる理由なのかもしれませんが、アレンジャーとして遊べる、曲が作れるツールとして面白いなと感じました。

ただ、フリープランですと月3曲までなので、あっという間に使いきってしまい、物足りなさを感じます(有料プランにしたくなる)

生成に関しては曲の長さや一度での生成数にもよるかと思いますが、画像生成よりスムーズに行える印象でした。

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