パソコン操作が苦手でも「コードを書きたい」「AI に頼りたい」と感じた瞬間から、難しいコマンドを覚える必要はありません。
Google の Gemini CLI を使えば、エディター内で日本語のまま「サイトを作って」「ゲームを作って」と声をかけるだけで AI が即座に提案を返します。
Gemini CLI はオープンソースで無償枠でも 1 分 60 リクエスト・1 日 1000 リクエスト と十分な回数を使えるため、初心者でも料金を気にせず試せます。
今回は、Gemini CLI をより便利に使うために、Visual Studio Code(通称:VScode)を導入し、Gemini CLI と連携させる手順について説明します。
プログラマーでもない初心者の私が、エラーを解決しつつ導入に成功しましたので、パソコンに不慣れな方、AIを使ったことが無い方も是非この記事を参考に導入していただければと思います。
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Visual Studio CodeでGemini CLIを使えるようにすると何が便利か
「キーボードを叩くだけで AI が手伝ってくれる」と聞くとワクワクしますが、同時に「設定は難しそう」と身構える方も多いでしょう。
実際は拍子抜けするほど簡単で、いったん連携が終われば Visual Studio Code(以下 VS Code)上で日本語のまま Gemini CLI にお願いするだけで、コードの生成・修正まで一気にこなせます。
VS Code は軽快に動く無料エディターであり、Gemini CLI は 1 分 60 リクエスト・1 日 1000 リクエスト の無償枠が用意されているため、料金や動作の重さを心配せず試せる点が大きな魅力です。
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Visual Studio CodeとGemini CLIを導入する
次にこの環境を構築するために、Visual Studio CodeとGemini CLIをパソコンにインストールします。
2つのツールはWindows/Macどちらでも使えます。
すでにインストール済みの方は、次の項目に進んでくださいね。
Visual Studio Codeをインストールする
Visual Studio Code(通称:VScode) は Microsoft が提供するオープンソースのコードエディターで、ダウンロードサイズは 200 MB 未満、必要メモリは 1 GB 程度と軽量です。
詳しいインストール手順や日本語化の方法は、こちらの記事で解説しています。
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【AIも使える!】Visual Studio Code導入手順について - 自分コンテンツ計画
Gemini CLI連携まで可能なVisual Studio Codeについて、動画環境からインストール、日本語化まで初心者向けにやさしく解説する完全ガイドです。
lucirc.com
Gemini CLIをインストールする
Gemini CLI は Google が 2025 年 6 月に公開したオープンソースの AI エージェント型コマンドラインツールです。
自然な文章で「バグを直して」「テストを書いて」と伝えると、Gemini 2.5 Pro モデルがターミナル上でコードを生成し、そのまま実行まで自動化します。
個人利用でも 60 リクエスト/分・1000 リクエスト/日 の無償枠が付与され、Windows・macOS・Linux で動作します。
具体的なインストール手順や認証方法は、こちらの記事で解説しています。
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Gemini CLIのインストールやアンインストール手順 - 自分コンテンツ計画
Google Gemini CLIは、Googleが開発したAIエージェントで、複雑なAI設定をゼロから覚えなくても、ターミナル一行で最先端の生成AIを操作できるツールです。 プログラミング初心者でも
lucirc.com
Visual Studio CodeでGemini CLIを使えるようにする
Visual Studio CodeとGemini CLIのインストールが完了したら、ここからが本日の目的となります。
Visual Studio Code上でGemini CLIを使えるようにします。
新規フォルダ作成
まず作業をまとめるために、新規フォルダを作成しましょう。
ファイルの場所は、お好みとなりますが一般的には「ドキュメント」内に作れば問題ありません。
ファイルもわかりやすい名前でOKです(GeminiProjects
など)
例: C:\Users\あなたのユーザー名\Documents\GeminiProjects\
VSCodeで作成したフォルダを開く
次にVSCodeを起動し、先ほど作成したフォルダを開きます。
画面左上部のメニューにある「ファイル」をクリックします。

「フォルダを開く」をクリックし、作成したフォルダを選択→開くをクリックします。

作成者信頼のメッセージが表示されたら「はい、作成者を信頼します」をクリックします。
画面左に「エクスプローラー」の項目がありますが、そこにフォルダ名が表示されていればOKです。
「ようこそ」の説明タブは[×]ボタンで表示を消しても大丈夫です。
VScoadでGemini CLIを実行する
次に画面上部メニューにある「・・・」をクリックして、メニュー項目をさらに開きます。

「ターミナル」を開き、「新しいターミナル」をクリックします。

以下のコマンドを入力(コピペOK)し、Enterを押します。
gemini
私はここでエラーがでました、エラー対応については「【エラー対策】スクリプトの実行が無効になっているため、ファイルが開かない 」の項目をご覧ください。

VScoad上でGemini CLI が起動できました!
VScoad上でこの画面にならない、Gemini CLI の導入が済んでいない場合など、「Login with Google」が表示される場合は、ログインする必要があるようです。
「Login with Google」を選択してEnterを押し、認証してください。
【エラー対策】スクリプトの実行が無効になっているため、ファイルが開かない
geminiのコマンドを入力し、Enterを押すと以下のエラーメッセージが出ました。
gemini : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイルを読み込むことができません。詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してください。

参照サイトを開くと「PowerShell の実行ポリシー」に関する内容でした。
Windowsのセキュリティ機能であるPowerShellの実行ポリシーが原因で、gemini
コマンド(またはそれが呼び出すスクリプト)の実行がブロックされていることを示しているようです。
参照サイト
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about_Execution_Policies
PowerShell の実行ポリシーについて説明し、その管理方法について説明します。
learn.microsoft.com
解決するためには、PowerShellの実行ポリシーを、スクリプトの実行を許可する設定に変更する必要があります。
実行ポリシーの変更はセキュリティに関わる設定ですので、変更後は、信頼できるスクリプトのみを実行するように心がけてください。
設定変更は以下の手順で進めていきます。
管理者としてPowerShellを開く
まず自分のPCの状態を確認します。
画面左下のスタートボタンを右クリックし「Windows PowerShell (管理者)」を選択します。
「ユーザーアカウント制御」のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックして許可します。
現在の実行ポリシーを確認する
今の状況を確認するために、以下のコマンドを実行します。
Get-ExecutionPolicy -List
全てUndefined(未定義)となっていました。
Scope ExecutionPolicy
----- ---------------
MachinePolicy Undefined
UserPolicy Undefined
Process Undefined
CurrentUser Undefined
LocalMachine Undefined
実行ポリシーを変更する
管理者として開いたPowerShellに、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
Set-ExecutionPolicy -Scope CurrentUser -ExecutionPolicy RemoteSigned
Set-ExecutionPolicy
: 実行ポリシーを変更するためのコマンド-Scope CurrentUser
: この設定変更を、現在ログインしているユーザーにのみ適用します。他のユーザーのPC設定には影響しません。RemoteSigned
:
- インターネットからダウンロードしたスクリプトは信頼できる署名がないと実行できません。(悪意のあるスクリプトの実行を防ぎます)
- 自分で作成したスクリプトや、ローカルで作成されたスクリプトは署名がなくても実行できます。(gemini
コマンドのようなローカルで実行されるコマンドはこれで動くようになります)
以下のメッセージが表示されます。
実行ポリシーの変更
実行ポリシーは、信頼されていないスクリプトからの保護に役立ちます。実行ポリシーを変更すると、about_Execution_Policies
のヘルプ トピック (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170)
で説明されているセキュリティ上の危険にさらされる可能性があります。実行ポリシーを変更しますか?
「[Y] はい」(Yを入力して実行)を選択して進めます。
もう一度確認のコマンドを実行しましょう。
Get-ExecutionPolicy -List
Scope ExecutionPolicy
----- ---------------
MachinePolicy Undefined
UserPolicy Undefined
Process Undefined
CurrentUser RemoteSigned
LocalMachine Undefined
「CurrentUser」が RemoteSignedになっていれば完了です。
「VSCodeで作成したフォルダを開く」のステップに戻り、設定を進めましょう。
まとめ
VS CodeでGemini CLIを使う手順は、以下の3ステップになります。
プログラム未経験者にとっては、黒い画面や見慣れない文字列に不安になるかもしれませんが、手順通りに進めれば、お持ちのPCに便利なツールを未経験者でも導入できます。
私は何回か、エラーに遭遇しましたが、Geminiに聞きながら解決もできるので、わからないことがあればGeminiやChatGPTに質問しながら進めるとアシスタントが力を貸してくれますよ。
プログラミングなどほぼ経験のない、50歳手前の主婦が楽しくVibe coadingに挑戦しています。是非他の記事も参考にしてみてください。
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