今日はAdobeが新たに一般提供を開始した生成AI、Firefly(ファイアフライ)について深掘りしていきます。
この革新的な技術は、画像生成からテキスト効果、さらには色の変更まで、多くのクリエイティブな作業を劇的に変える可能性を秘めており、開発中とされるものもいくつか用意されています。
Fireflyは、Adobe Creative Cloudの一部としても提供され、商用利用も可能になりました。
それだけでなく、このAI技術はPhotoshopやIllustrator、さらにはAdobe Expressといった他のAdobe製品とも連携しています。
この記事では、Fireflyの基本的な機能から商用利用の可否、さらには利用プランとクレジット制度についても解説します。
Adobe Fireflyとは?
Adobe Fireflyは、Adobeが開発した生成AI(人工知能)です。
主に画像生成、テキスト効果、色の変更などのクリエイティブな作業を助けます。
著作権が許諾されたデータのみが学習データに使用されるため、著作権に配慮した画像生成が可能
商用利用もOK
Adobe Fireflyは、元々β(ベータ)版として6カ月間テストされていました。このテスト期間中には、多くの改善が行われ、特に多言語対応が進められ、最初は英語のみでしたが、今では100以上の言語に対応。
日本語での利用も可能になりました。
さらに、FireflyはAdobe Creative Cloud(CC)とも連携しています。
CCのユーザーは、Fireflyの機能をすぐに使い始めることができ、その利便性が高まっています。
Adobe Creative Cloud(CC)とは、PhotoshopやIllustratorなど、クリエイティブな作業に必要なソフトウェアを一括して提供するサブスクリプションサービス。
生成クレジット
生成クレジットとは、Fireflyの機能を使うたびに消費されるポイントのようなものです。
例えば、高度な画像生成を行うと、それに応じてクレジットが消費されます。無料プランでは、この生成クレジットが限られているため、多くの作業を行うとすぐに使い果たしてしまう可能性があります。
プラン | 月間の生成クレジット |
Adobe ID を持つ無料ユーザー | 25 |
Creative Cloud 単体プラン Lightroom |
100 |
Creative Cloud 単体プラン Illustrator、InDesign、Photoshop、Premiere Pro、After Effectsなど |
500 |
Creative Cloud すべてのアプリ | 1000 |
単体プランの場合、契約によってクレジットの数が違います。今後クレジット数の変更もまだあるかもしれないので、詳しくはこちらでチェックするようにしてください
生成クレジットの繰り越し
2023年9月14日時点では、このように記載されています。
クラウドベースの計算資源は固定されており、指定の月のユーザーごとに特定の割り当てを想定しているため、生成クレジットは翌月に繰り越されません。生成クレジットの残高は、割り当てられた数に毎月リセットされます。
また、現段階では
11月1日までは制限対象なし。11月になるとまた色々変わるかもしれませんね。
Adobe Fireflyを見てみる
Adobe Fireflyのサイトはこちら
-
Adobe Firefly
firefly.adobe.com
※β版の際は、無料アカウントの場合waitinglist待ちだったようです。現在もそうなっている可能性もあります。
私はAdobeCCを利用していますので、Adobeのcreativecloudのぺージを開いたところ
トップページでもわかりやすくFireFlyの画像がありました。
「Fireflyを試す」をクリック、また画面左のメニューにもあるのでそちらからも入れます。
初めての場合ガイドラインの確認が表示されますので、チェックをしたら「同意する」をクリックします。
Fireflyのトップページです。
ツールにはいくつか種類があります。
- テキストから画像生成
- 生成塗りつぶし
- テキスト効果
- 生成再配色
- スケッチから画像制作
- 3Dから画像生成
など
開発中のものは今後使えるようになるでしょう。
またギャラリーというアイデアとヒントを与える例を集めたページが用意されています。
画像にカーソルを充てるとプロンプトが表示され、クリックするとその画像に色合いや、ライト、構図などを追記で指示し画像を生成することができます。
どのような画像が作れるかの参考になるので、初めての場合にはありがたいページが用意されています。
Adobe Firefly[テキストから画像生成]
実際にここからは[テキストから画像生成]を使ってみました。
作成はWebブラウザで行います。
使い方は簡単で、テキストを打ち込み[生成]ボタンをクリックします。
「サイバーパンクな猫。夜の東京を駆け抜ける」
と指示してみたところ生成されたものが
サクッと時間もかからずできました!イカツイ!東京かは謎ですが、他の生成AIよりいきなりクオリティ高いの作れたと思います。
さらに生成したものをカスタムできます。
縦横比は
- 横(4:3)
- 縦(3:4)
- 正方形(1:1)
- ワイドスクリーン(16:9)
コンテンツタイプは
- なし
- 写真
- グラフィック
- アート
スタイルはデジタルアートや紙の質感、線画など画のタイプを選べたり、他にも色合い、ライト、構図も指定できます。
これらを利用して、再生成のために以下の指示を追加
- コンテンツタイプ(グラフィック)
- スタイル(スチームパンク)
- ライト(ゴールデンアワー)
- 構図(広角)
で生成します
1回目の再生成がこちら
あまり変わらないような(指示内容ですね)でも、にゃんこ感がより出た気もしますし、スチームに変わりました。
4枚生成され、そのうちの1枚を編集することもできます。
「テキストなどを追加」をクリックすると、Adobe Expressが開き、そこで様々な編集ができます。
まとめ
駆け足で現段階でできること、情報収集したのですが、まだ1回使っただけで、ここまでの使用感すごい・・・
これはFireflyとんでもないかもしれない。
これでまだ開発中。色々今後もアップデートされると思うので随時更新していきたいと思います。