アーティストやバンドが自身の音楽を世界に発信するための重要なツールの一つが「ディスコグラフィー」です。
音楽配信プラットフォームの代表格であるSpotifyでも「ディスコグラフィー」という項目があります。
好きなアーティストのホームページで見かけるディスコグラフィー。
音楽活動をする上で自分のホームページを持つならば作っておきたい。
なんとなくわかってるつもりで作ってはいたけど、改めてディスコグラフィに載せる内容などをまとめてみました。
この記事では、ディスコグラフィーの基本から、その活用方法までを詳しく解説します。
こんな方におすすめ
- 音楽活動を始めたばかりのアーティストやバンドマン
- 自身の音楽作品をオンラインで発信したいと考えている人
- ディスコグラフィーの意味や重要性を理解したい音楽ファン
- 自身のウェブサイトやプロフィールページを充実させたいアーティスト
ディスコグラフィーとは
- 録音された音楽作品の分類やその成立・発展などを追究する学問
- 音楽家による録音作品(主にアルバム)を分類した目録
- レコード・レーベル、レコード配給会社、そしてレコードが一般化して以降の音楽家にとって最も重要な履歴であり、最も明確に業績を表すべきものになる。
Wikipediaより抜粋
アルバムと書いてありますが、日本ではシングルも多く発売されるのでディスコグラフィに表記されます。
シングル、アルバム、EPなど、さまざまな形式の音楽作品が含まれることが多いです。
自分の曲を聴いてくれた人、興味を持ってくれた人にわかりやすく自分の楽曲一覧を見せることができるので是非作っておきたい。
音楽活動を本格的に行う上で、自身のホームページやプロフィールにディスコグラフィーを掲載することは、ファンや関係者に対して自身の音楽的背景や実績を示すための重要なステップとなります。
ディスコグラフィーはまた、録音された音楽作品の分類やその成立・発展を追究する学問としても知られています。
この学問は、音楽の歴史や文化的背景を深く理解するための一助となります。
ディスコグラフィーは、アーティストやバンドにとって、自身の音楽キャリアの履歴や業績を明確に示すものとしても非常に価値があります。
これにより、新しいファンや関係者がアーティストの音楽的背景を簡単に把握することができます。
ディスコグラフィーの表記
ディスコグラフィーを表示する際の表記は、アーティストやバンドのブランディングやイメージに合わせてカスタマイズすることができます。
しかし、一般的な表記方法や業界の慣習について知っておくと、ユーザーにも伝わりやすいでしょう。
英語での表記
ディスコグラフィーは、英語で「discography」と表記されます。
国際的なリスナーやファンをターゲットとする場合、この英語表記を使用するとよいでしょう。
サイトメニューでの一般的な表記
ウェブサイトのメニューやナビゲーションバーにディスコグラフィーを表示する際、多くのアーティストは「Discography」という表記を使用しています。
しかし、よりカジュアルな印象を与えたい場合や、特定のブランディングを目指している場合には、「MUSIC」、「SOUND」、「音楽」などの異なる表記も見られます。
サイトのメニュー表示だと文字量が多いので「DISCO」という表記の場合もあります。
サイトでの表記についてはこの後さらに紹介します。
ディスコグラフィーの情報内容
ディスコグラフィーは、アーティストやバンドの音楽キャリアを示すための重要なツールです。そのため、どのような情報を掲載するか、そしてその情報の整理方法は非常に重要です
記載する基本情報
- 作品名: アルバムやシングルのタイトル
- 作者: 曲の作詞・作曲者やアレンジャー
- 発表年: リリースされた年
- 収録時間: 各曲の再生時間やアルバム全体の再生時間
- レコード会社名: リリースしたレコード会社やレーベルの名前
全部載せることもないし、特に表記の決まりはないのでお好みということになります。
追加情報の考慮
- ロック、ポップ、ジャズなどの音楽ジャンル
- 参加ミュージシャン: サポートメンバーやゲストミュージシャンの名前
- 収録曲のリスト: アルバムに収録されている全曲のリスト
コラボなどの場合、相手にも掲載の許可を取るなど必要な場合もありますので確認してください。
ディスコグラフィーの情報は、見やすく整理された形で表示することが重要です。
例えば、アルバムのリリース順やジャンル別に情報を整理することで、ファンや関係者が求める情報を簡単に見つけることができます。
アーティストのディスコグラフィーを見てみる
特定のアーティストやバンドのディスコグラフィーを詳しく見ることで、その特徴や独自性を理解することができます。
メジャーアーティストの場合はレコード会社のサイトでもアーティストページがあり、そこでディスコグラフィーを確認することもできますが、
今回はアーティストの公式サイトをチェックしてみました。
大体のアーティストで記載されている項目に変わりはないのですが、逆に「これは他で見ないな」というアーティストをメモしておきます。
YOASOBI
YOASOBIのサイトではURLは「songs」となっていますが、タイトルを「SONGS/NOVELS」として作品紹介ページを置いています。
サイトには、曲ごとに「聞く」「読む」「動画(YouTube)」にアクセスできるようにもなっており、作品を紹介しアクセスできるような作りになっています。
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YOASOBI オフィシャルサイト
NOVEL INTO MUSIC | YOASOBI オフィシャルサイト
www.yoasobi-music.jp
ゴールデンボンバー (ディスコグラフィー=音楽)
サイトの作りが昔から凝っているので是非見て欲しいのだが、ゴールデンボンバーは表記というよりに「特典」に注目したい。
ライブでの音源販売の特典の参考になるかも。(インディ時代)
ページ中程に「音楽」の項目があるので曲名、アルバム名をクリックすると詳細が見れます。
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ゴールデンボンバー Official WebSite
ゴールデンボンバーのオフィシャルサイトです。
デビッド・ボウイ (ディスコグラフィー=Sound)
デビッドボウイのディスコグラフィーは、その音楽的変遷や実験的なアプローチを示しており、彼のアーティストとしての深みや多様性を感じることができます。
また、他のアーティストにはない、ディスコグラフィーに歌詞リンクを前は載せてました。
インディーズだったら、自分のサイトに載せるのもありだと思います。
X JAPAN
X JAPANの公式サイトには音源の目録情報がない!
絶対的に作らなくてはいけないものでもない・・・ようだ。
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Home
www.xjapan.com
Mr.Children
ミスチルは「Discography」という名前でサイトに表示していますが、
URLは https://www.mrchildren.jp/disco/
「disco」となっています。とくに決まりはないのですが、公式サイトを作る際はURLの部分もしっかり考えてつけるようにします。
キャリアとリリース曲の多さで考えても、ミスチルのサイトは参考になると思います。
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Mr.Children - Discography
Mr.Children Official Website.
www.mrchildren.jp
Spotifyのディスコグラフィー
音楽のストリーミングサービスが急速に普及しており、その中でもSpotifyは世界中で非常に人気があります。
Spotifyにおける「ディスコグラフィー」は、アーティストやバンドがこれまでにリリースした音楽作品を一覧表示する機能を指します。
Spotifyのディスコグラフィーは、アーティストページ内にあり、そのアーティストがリリースしたシングルやアルバムを時系列順に表示します。これにより、リスナーはアーティストの音楽的な進化や変遷を簡単に追うことができます。
ただこれはSpotifyの機能的意味合いです。アーティストによっては全ての楽曲を配信しているわけではないので、完全はディスコグラフィーとは言えません。
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まとめ
いろんなアーティストのサイトを見たのですが、アーティストのキャラクターやサイトが面白い作りをしている人でも、ディスコグラフィーだけは真面目に作ってた。
音楽やっている人にとっては「自分の作品を紹介する項目」でもあるので、デヴィッド・ボウイのように「ポートレート」の感覚で表示するのもいいなと思いました。
日本だと米津玄師のサイトもアート的に見れる作りになっています。
ネットで音楽活動をしている方は、歌詞やSoundcloud、Youtubeのリンクを曲名に貼れば誘導も出来る。
改めて調べてみると気づきがあるので、大好きなアーティスト気になるアーティストのHPを見ることをオススメします。
ディスコグラフィーはその音楽の歴史を伝えるための大切なツールです。
是非あなたの音楽活動の歴史を伝えるために、ディスコグラフィー作りに取り組んでください。