RGBとCMYKの違い「Webデザインと印刷」

RGBとCMYKは、デザインや印刷において重要な役割を果たす色の表現方式です。

イラストレーターやクリップスタジオなどのグラフィックソフトでは、「CMYKカラー」もしくは「RGBカラー」を選択することが可能です。

この選択を正しく行わないと、例えば印刷した時に色に違いが出てしまいます。

外注で紙印刷やTシャツなどグッズを制作するときに「CMYKカラー」でデータを送るようにと書かれているので注意が必要なのです。

色の再現性や印刷時の変化を考慮し、正しいカラーモードを選ぶことがデザインの質を高めるポイントです。

この記事では、RGBとCMYKの基本的な特徴や使い分けのポイントについて詳しく解説します。

RGBとCMYKを使い分ける使用例

RGBとCMYKは、それぞれ異なる色の表現方式であり、使用する場面や用途によって使い分けられます。

具体的な状況や要件によっても異なる場合があります。使用するメディアや出力方法に合わせて、RGBとCMYKを使い分けることが重要です。

RGBの使用例

ウェブデザイン:
ウェブサイトやデジタルメディア上でのカラフルな表示やグラフィックデザインにはRGBが使用されます。画面上で表示されるため、光の三原色である赤・緑・青を組み合わせたRGB方式が適しています。

デジタル広告:
オンライン広告やソーシャルメディア広告では、RGBが使用されます。鮮やかな色彩表現が求められるため、RGBの方式を採用します。

デジタルイラストや写真編集:
デジタル画像の制作や編集においては、RGBが一般的に使用されます。色の表現範囲が広く、鮮やかな色を再現できるため、RGBが適しています。

CMYKの使用例

印刷物デザイン:
パンフレット、チラシ、ポスターなどの印刷物では、CMYKが一般的に使用されます。印刷にはインクを使用するため、CMYKの方式が適しています。色の再現性や印刷時の色の変化を考慮し、CMYKカラーモードでデザインを作成します。

印刷広告:
新聞広告や雑誌広告などの印刷媒体では、CMYKが使用されます。印刷プロセスにおいて、CMYKのインクを使用して色を再現するため、CMYK方式が必要です。

印刷物のデータ提出:
印刷会社にデータを提出する際には、通常はCMYKの方式でデータを作成します。印刷物の色の再現性を高めるため、CMYKに変換したデータが必要です。

RGBとは？光の三原色による色の表現方式

RGBは、画像やディスプレイの色を表現するための方式です。

RGBとは、「Red（赤）」「Green（緑）」「Blue（青）」の略で、これらの色成分を組み合わせることで、さまざまな色を作り出すことができます。

具体的には、RGBでは光の三原色である赤・緑・青をそれぞれの強さ（0から255の値）で表現します。

たとえば、

純粋な赤色を表現する場合、

R（赤）の値を255、G（緑）とB（青）の値を0

純粋な緑色は

Rの値を0、Gの値を255、Bの値を0

純粋な青色は

Rの値を0、Gの値を0、Bの値を255

RGBの値を組み合わせることで、さまざまな色を作り出すことができます。

RGBはWebデザインや画像編集などで広く使われており、色を表現するための標準的な方式となっています。

CMYKとは？印刷における色の表現方式

CMYKは、印刷業界で使用される色の表現方式です。

CMYKとは、「Cyan（シアン）」「Magenta（マゼンタ）」「Yellow（イエロー）」「Key（ブラック）」の略で、これらの色成分を組み合わせることでさまざまな色を表現します。

具体的には、CMYKでは色の表現にインクの各成分を使用します。Cyanは青緑色、Magentaは赤紫色、Yellowは黄色、Key（ブラック）は黒を表します。これらの成分を異なる割合で混ぜ合わせることで、さまざまな色を再現します。

RGBとは異なり、CMYKは光ではなくインクを使って色を表現するため、色の表現範囲が異なります。

CMYKの値は、各成分の色の強さを0から100のパーセントで表します。

たとえば、

Cyanの値を100、MagentaとYellowの値を0、Keyの値を0にすると

純粋なシアン色が表現されます。

Cyanの値を0、Magentaの値を100、YellowとKeyの値を0にすると

純粋なマゼンタ色が表現されます。

CMYKは印刷物において色の再現性を高めるために重要な要素です。

まとめ

印刷したときに「思っていた色と違う！」とならないためにも、用途に合わせてRGBかCMYKなのかしっかり設定しておきましょう。