StableDiffusionのネガティブプロンプトの入力で、簡単に画像クオリティを上げられるembeddings(埋め込み)という機能があります。
今回は「VeryBadImageNegative」というembeddingsについて、導入方法や仕様効果の画像を用いて説明します。
モデルで推奨されるembeddingsでもありますが、今回いくつかのモデルを使って比較してみました。
初心者の方はプロンプト作成も難しいと思うので、簡単に画を見てどのような効果があるのかチェックしてみてください。
VeryBadImageNegativeとは何か
ネガティブプロンプト専用のembeddingsで、EasyNegativeと同じく品質向上のためのものです。
embeddingsとは「埋め込み」という意味で、プロンプトを打ち込まなくても、このembeddingsを呼び出すだけで、モデルに対し追加学習結果を適応させることができます。
簡単に言うと、長文のプロンプトが1つの単語を入れるだけで済みます。
ネガティブプロンプトの作成に慣れない方は、embeddingsを使うと簡単にクオリティの高い画像が生成できます
embeddingsについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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VeryBadImageNegativeダウンロード
veryBadImageNegativeはcivitaiからダウンロードできます。
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veryBadImageNegative - veryBadImageNegative_v1.3 | Stable Diffusion Embedding | Civitai
v1.3 veryBadImageNegative_v1.3使用了新的训练图集,在AOM3和 viewer-mix_v1.7 中使用时表现较好。 veryBadImageNegative_v1.3 u ...
civitai.com
VeryBadImageNegativeはバージョンがあるので注意してください。
使いたいモデルで推奨されている場合はその推奨バージョンをダウンロードしましょう
ダウンロードオプション、もしくはファイルの項目を開くとダウンロードできます。
ダウンロードしたembeddingsのファイルを入れる場所は
[stable-diffusion-webui]ファイル内にある[embeddings]ファイルです
VeryBadImageNegative使い方
所定のフォルダに入れたら、「Textual Inversion」のタブをクリック。
ネガティブプロンプトのの入力欄を選択している状態で、「Verybadimagenegative_v1.3」をクリックします。
すると、ネガティブプロンプトに「Verybadimagenegative_v1.3」が挿入されます。
もし、「Verybadimagenegative_v1.3」が見当たらない場合は、リロードするか、Stable Diffusionを再起動してみてください。
VeryBadImageNegative比較画像
今回「VeryBadImageNegative」の使用と比較のために「EasyNegative」を使用してみました。
プロンプトは共通のものを使用し、モデルごとでSEED値を固定。
同じプロンプト、画像でモデル毎に比較してみます。
【プロンプト】
masterpiece, best quality, detailed, (medium hair:1.3), short bang, brown hair, floating hair, beautiful detailed girl, extremely detailed eyes and face, beautiful detailed nose, beautiful detailed eyes, long eyelashes, light on face, looking at viewer, 1girl, cute, young, mature face, {costume : collared shirt}, aqua eyes ,head shot
【ネガティブプロンプト】
low quality, worst quality, out of focus, ugly, error, jpeg artifacts, lowers, blurry, bokeh,
ネガティブプロンプトの部分に「VeryBadImageNegative」を埋め込みますが、
embeddingsのみでは画像の崩れが見られます。
今回はベースとしてネガティブプロンプトをこのようにして、最後にそれぞれのembeddingsを埋め込みます。
(例)
low quality, worst quality, out of focus, ugly, error, jpeg artifacts, lowers, blurry, bokeh,verybadimagenegative_v1.3
Sampling methodは[DPM++ 2M Karras]にしました。
mistoonAnime_v20
アニメ画のモデルで、比較的色がパキッとした印象のmistoonAnime_v20を使用します。
VAEはすでに入っているので使いません。
「なし」よりはembeddingsを使った方が、細かい部分も生成されている印象。
私はmistoonAnime_v20を使う際、「VeryBadImageNegative」を使っています。
モデルについてはこちらで紹介しています。
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lametta_v2012
かわいいちびキャラのイラストが生成できる「lametta_v2012」
モデルの概要には「Verybadimagenegative_v1.3」が記載されています(推奨ではない)
「ちっこくてかわいい感じ」となると、「Verybadimagenegative_v1.3」の方が子供っぽく見えますね。
counterfeitV30
淡いタッチのイラストが作れる「counterfeitV30」
モデル推奨embeddingsは「EasyNegative」で、実はCounterfeit向けに作られたものなのです。
他のモデルでも使用OKです。
今回は比較ということで見てください。
「VeryBadImageNegative」の方がハッキリしたラインに見えますが、モデルの良さで考えると推奨される「EasyNegative」の方が水彩感が出ています。
ちょっと淡すぎて物足りないときには、「VeryBadImageNegative」を使ってもいいかもしれません。
モデルについてはこちらで紹介しています。
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Dreamshaper V8
最後にリアル画で使ってみました。
モデルは「Dreamshaper V8」を使用していますが、こちらの推奨は「BadDream + UnrealisticDream 」となっています。
リアル画に「VeryBadImageNegative」を使ったのは初めてなのですが、キリっとした印象です。
この場合は推奨されるembeddingsを使った方が良さそう。
まとめ
「VeryBadImageNegative」は主にイラストで生成する際使用しますが、印象としては、キリっとした強いタッチを感じます。
イラストやアニメの時は好みも関係しますし、テイストも変わりますので、臨機応変に使おうと考えています。
比較という意味でも、よく使われる「EasyNegative」は入れておいて損はないと感じました。
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