皆さんは転職などで履歴書とは別に「職務経歴書」を書いたことはありますか?
在宅ワークで仕事の募集に応募する際、職務経歴書を求められることもあります。
書ける内容がないと思うかもしれませんが、初期段階で知っておくと
- スキルがほしい
- テレワークで働ける環境を整えなくてはならない
- 自分の勤務できる時間を具体的に考える必要がある
など、自分に足りないものが見えてきます。
今回は職務経歴書に記載する基本的なことと、在宅ワークをするなら記載しておきたい内容についてまとめました。
項目や書き方など目次を開くと、知りたい情報にジャンプして読めます。
職務経歴書とはなにか
職務経歴書は、履歴書とは別の物で、これまでの業務経歴や入社後に仕事で活かせる知識・スキルなどを具体的に書いた文書です。
求人企業は信頼性や適性を判断するために、応募者の職務経歴書を参考にします。
過去の経歴や実績を示すことで、自らのスキルや能力をアピールする機会となります。
履歴書との違いは
履歴書 | フォーマットが定型化している。基本的なプロフィールを書く |
職務経歴書 | フォーマットは特に無く記載方法の自由度が高い。 過去の経歴や実績、スキルを具体的に示すものを書く |
一般的な職務経歴書の項目
フォーマットに決まりがないので、全て記載する必要はありませんが、一般的な職務経歴書に記載される内容は以下の通りです。
- 氏名: フルネーム(漢字・フリガナ)
- 連絡先: 電話番号とメールアドレスなど
- 住所: 現住所(市区町村、番地、建物名)
- 生年月日
- 学歴: 最終学歴(大学、高校など)と卒業年月日を記入
- 職務経歴: 過去の職歴や経験を時系列で列挙し、会社名・期間・役職・担当業務などを記述
- 資格・免許: 保有している資格や免許の名称と取得年月日を記載
- 言語・技術スキル: 言語能力やコンピュータスキルなど、持っている特定のスキルを記載
- 趣味・特技: 趣味や特技を簡潔に記入
- 自己PR: 自己紹介や志望動機など、自分自身をアピールするための短文を記述
履歴書と同じ項目もありますが(学歴など)、経歴書は経歴書として書くようにします。
在宅ワークをやるための職務経歴書の重要性
在宅ワークを希望する人にとって、職務経歴書は極めて重要な要素です。
在宅ワークは自宅などからリモートで行われるため、従来のオフィス勤務よりも自己管理やコミュニケーション能力がより重視されます。
職務経歴書は、過去の経験や実績を示すことで、自身のスキルや能力をアピールする手段となり、
求人企業は、信頼性や適性を判断する際に職務経歴書を参考にします。
したがって、在宅ワークを希望する人は、職務経歴書の作成に十分な時間と努力をかけ、自己PRを適切に行うことが重要。具体的な在宅ワークに関連する経験やスキルを明確に示すことで、求人企業に魅力的な候補者としてアピールすることができます。
在宅ワークに適した職務経歴書の書き方
ここからは在宅ワークに適した項目も含めた職務経歴書の書き方について。
「企業にとって在宅ワーカーに求めるもの、環境は何であるか」を意識するとアピールポイントも見つかりやすいです。
以下の全ての項目を記載すると経歴書の枚数が多くなるので、ご自身でバランスを考え作成してください。
採用担当者にとって、読みやすく、伝わりやすい経歴書作成を心がけましょう。
基本記載項目
- 氏名: フルネーム(漢字・フリガナ)
- 連絡先: 電話番号とメールアドレスなど
- 住所: 現住所(市区町村、番地、建物名)
- 生年月日
- 学歴: 最終学歴(大学、高校など)と卒業年月日を記入
- 職務経歴: 過去の職歴や経験を時系列で列挙し、会社名・期間・役職・担当業務などを記述
- 資格・免許: 保有している資格や免許の名称と取得年月日を記載
- 言語・技術スキル: 言語能力やコンピュータスキルなど、持っている特定のスキルを記載
職務経歴を記載する際には、提出する会社に合わせ、業界用語や専門用語を使いすぎないように注意しましょう。
在宅ワークについて記載したい項目
- 使用PC・ソフトについて
- オンラインツールやプラットフォームの利用経験
- 自己管理とタイムマネジメント
- 在宅ワーク業務経験歴
- 趣味、特技
- 自己PR
「使用PC・ソフトについて」
自身の作業環境についての記載。
- OS (例) Windows11,macOS 13.2.1 Ventura
- ソフト (例) Microsoft Word ,Photoshopなど
応募する際に業務に関係のないソフトでも持っている、扱えるなら記載しましょう。
Excel でのデータ入力で仕事をしたとしても、画像を加工できるソフトを扱えるとクライアントが知っていれば「画像加工お願いできますか?」とチャンスが舞い込むかもしれません。
「オンラインツールやプラットフォームの利用経験」
利用している、または利用経験のあるオンラインツールやプラットフォームを記載。ZoomやGoogleアプリ、Slackなどを記載しましょう。
打ち合わせや面談、データのやり取りなどオンラインで行うため、その環境が整っている、扱えるというのが大前提です。
在宅ワークでは、チームやクライアントとのリモートコミュニケーションが重要ですので、経験があればコミュニケーションを取った経験やスキルをアピールしましょう。
「自己管理とタイムマネジメント」
在宅ワークでは、自己管理とタイムマネジメントが求められます。
過去の経験やプロジェクトで、独自に進めた取り組みや効果的なスケジュール管理の実績がある場合はそれも記載できます。
「在宅ワーク業務経験歴」
実際に在宅ワークでの業務経験がある方は、企業名や細かな案件内容は記載しなくてもよいので、
- 業務内容
- 業務にかけた時間、取組み
などをしっかり記載しましょう。
「趣味、特技」「自己PR」
私の経験として、何が仕事に繋がるかわからない。というのがあります。
未経験でも趣味や自己PRで興味を持っていただき、仕事に繋がったこともあります。
特に未経験者、実績がない場合は、ここでしっかりアピールしましょう。
動画編集をしたい方は、ここに動画のリンクを貼る(外部に見せたくない動画は限定公開で)
Web制作をしたい方は、画像、またはデモサイトのリンクを貼る
ライティングをしたい方は自身のブログ記事のリンクを貼る
などもできます。紙面の場合はサイトにリンク先をまとめてQRコードを貼るのもいいですね。
職務履歴書の書き方、作り方
まずは、職務履歴書の基本的な書き方のポイントをご紹介します。
- 枚数は一般的に、20代なら2枚程度、30〜40代(社会経験が長い)で3〜4枚程度にまとめるのが望ましいとされている
- 職歴などは履歴書に合わせて時系列順で書く。直近の職歴でアピールしたいときは逆でもよい
- 文字数が多い時は特に見やすいレイアウトにする
職務履歴書のレイアウトやフォントに注意。見やすく、整然としたレイアウトを心がけ、フォントも読みやすいものを選びましょう。
職務履歴書にはテンプレートがあります。こちらを利用してもいいですし、自身で作成する際も参考になります。
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職務経歴書テンプレート(Word・Excel)のダウンロードと選び方 |転職ならdoda(デューダ)
職務経歴書のテンプレート・フォーマット(Word・Excel形式)をダウンロードできるページです。文例が記入された【職種・ステージ別の133種類】のサンプルテンプレートと、汎用的でアレンジしやすい【形 ...
doda.jp
無料オンライングラフィックツールCanvaにも職務経歴書のテンプレートがあります。
デザイン性を求めるならこちらで作成するのもおすすめです。
職務経歴書はシンプルに。自己PRにポートフォリオを使用する
これだけの項目を全て記載すると、読むのも大変になるので、職務履歴書は基本的なこと、重要なことだけ記載し、他に見せたいものはポートフォリオにまとめるという手もあります。
履歴書と職務経歴書と共にポートフォリオの提出を求められる職種もあります。
在宅ワークの場合は、文書や画像にするよりも、自身のサイトでポートフォリオを作ると他の仕事の受注や営業にも使えます。
ポートフォリオについては詳しくこちらで解説しています。
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まとめ
作成することを頭に入れてしっかり準備を進めましょう
ポイント
- 職務経歴書は、履歴書とは別の物で、これまでの業務経歴や入社後に仕事で活かせる知識・スキルなどを具体的に書いた文書
- 在宅ワークにまつわること(環境やツール)も追記すると良い
- 業務内容、応募先に合わせた職務経歴書を作成する
- 職務履歴書は基本的なこと、重要なことだけ記載する
- 自己PRにポートフォリオも使う