画像生成AI「Stable Diffusion」では、人物や風景がを作るためのモデルをダウンロードする必要があります。
この記事ではモデルについて知っておきたいこと、特に商用利用など大事な部分の説明からダウンロードの方法、
さらにおすすめのモデルもいくつか紹介します。
豊富なモデルの中から選ぶのは難しいので1つにこだわらずまずは、いくつか試してみましょう
Stable Diffusionのモデルとは何か
Stable Diffusionではテキストを元に画像生成できますが、それぞれに学習してきたモデルを使用することで生成できるようになります。
モデルのことは「ChackPoint」ともいいます。
モデルデータの拡張子は、safetensorsとckptの2つの形式があります。
基本的にSafetensorsが安定版となるようです。
Stable Diffusion現在2つのモデル(Checkpoint)があります。
- 1.5系モデル:従来モデル。ControlNetなど、生成ノウハウが蓄積されている
- SDXL系モデル:比較的新しいモデルで高品質だが、ハイスペックなグラフィックス性能が必要になる
SDXLをStable Diffusion Web UI(AUTO1111)で使うには最新版にする必要があります。
動かすには最低でVRAMは12GB、性能を発揮するにはVRAMは16GB必要となります。
注意したいモデルのライセンス
Stable Diffusionでは、モデルそれぞれにライセンスがあります。
商用利用したいと考えている方は、特に注意しましょう。
Stable Diffusionモデルのライセンスや著作権はかなり複雑です。
英語での表記になります。
また、ライセンスの内容は変更もあるため、現時点で使えても何か問題があれば変わる可能性もあります。
モデルを使用する前に必ず確認しましょう。
ライセンスの種類や、確認方法などは以下の記事で解説しています。
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モデルのダウンロード
Stable Diffusionモデルは以下のサイトでダウンロードできます
英語サイトになりますので、翻訳ツールを使ってチェックしましょう。
Hugging Face
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Hugging Face – The AI community building the future.
We’re on a journey to advance and democratize artificial intelligence through open source and open s ...
huggingface.co
civitai
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Civitai: The Home of Open-Source Generative AI
Explore thousands of high-quality Stable Diffusion models, share your AI-generated art, and engage w ...
civitai.com
civitaiのサイトを開いたら、画面上部にある「Models」をクリックすると一覧が表示されます。
「Models」内では「CHECKPOINT」と「LORA」という2種類のタグがありますが、
ベースとなるモデルを選ぶ際は「CHECKPOINT」のタグがついているものを選びます。
「SafeTensor」と書かれたものは安全なモデルを意味します。
「Pruned Model」と「Full Model」の違い
モデルデータは2種類ある場合があります。
- Pruned Model
- Full Model
「pruned」とは、切り取る、切り払うという意味で
「Pruned Model」とはモデルの余分な部分を切り払ったものです。
フルモデルはデータサイズが大きいので、基本的には「Pruned Model」を選んでOKです。
ダウンロードしたデータのフォルダについて
ダウンロードしたモデルは、所定のフォルダに入れる必要があります。
\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion
Stable Diffusionでのモデルの選び方
モデルを所定のフォルダに入れたら、Stable Diffusionを立ち上げます。
画面右上にモデルを選択できる「Stable Diffusion checkpoint」という項目があります。
ここでモデルの選択ができます。
もしダウンロードしたファイルがない場合は項目横にある、リロードのアイコンをクリック。
それでもない場合は、一度Stable Diffusionを閉じて、所定のフォルダに入っているかを確認してください。
モデルと合わせて準備したい便利ツール
Stable Diffusion、モデルを用意すれば生成はできるのですが、クオリティや作業効率を上げるツールも沢山ありますので、今回はどのようなものがあるのかを説明します。
embedding
「embeddings」とはモデルに対して追加学習結果を適応させる機能。
ネガティブプロンプトなど、簡単にクオリティをアップさせるものがあります。
各モデルに推奨のembeddingsがある場合はモデルのページに詳細が書かれていますので、チェックしておきましょう。
初心者の場合は特に時短で画像生成のクオリティを簡単に向上できるツールですので導入してみましょう。
embeddingsについてはこちらをご覧ください。
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VAE
「VAE(ブイエーイー)」とは、簡単に言うと画質のクオリティを上げるツールで、
導入するだけでぼやけた画像がクリアになる、くすみが取れてトーンがあがる効果があります。
ネガティブプロンプトでコントロールするには難しいことも、VAEを使えば簡単にできます。
モデルによってはすでにVAEの内容が含まれている(対応済み)のものもありますので、モデルの詳細でチェックするようにしましょう。
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拡張機能
Stable Diffusionにはより便利に使うための拡張機能も用意されています。
拡張機能には様々なものがありますが、このような機能があります。
- 画像サイズやアスペクト比をワンクリックで変更
- プロンプト入力補助
- キャラクターのポーズ調整や線画の抽出
- WebUIの日本語化
- プリセット保存
など
「embeddings」や「VAE」に比べ導入は早急にやる必要はありませんが、導入すると生成がラクになります。
くわしくはこちらの記事で解説しています。
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クリックするとダウンロード先のページが開きます。
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まとめ
モデルも次々にリリースしたり、バージョンアップが行われるのでダウンロードした後もチェックしてみましょう。
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